コバシが提唱する”サードパーティ・ロジスティックス”とは
サードパーティ・ロジスティックスという言葉をご存知でしょうか。
お客様に代わって「外部の専門業者が最適な物流システムを構築し、その運営に責任を持つ」という全く新しい物流の形です。
その特徴は「@お客様の経営戦略上最適な物流システムを設計・提案し、A物流業務の全体または一部を請負、Bコバシとそのネットワークを利用して実践していく」ことにあります。従って「お客様に役立つ合理的で高品質の物流実現を目指し、大幅なコスト削減を可能にすること」を提案します。

 

■段ボール事業■
段ボールは優れた包装材です。軽くて強いという本来の特性に加えて、リサイクルできる環境にやさしい素材として用途が広がっています。コバシは1955(昭和30)年の設立以来、高品質の段ボールシートと段ボール箱製造を手がけ、多くのお客様にさまざまな段ボール包装材を供給してきました。
物流を取り巻く市場環境の変化にともない、段ボール生産もかつての大量一括生産から多品種・小ロット型に切り替わっており、お客様のニーズにいかにきめ細かく対応するかが重要となっています。お客様により近いところで生産し必要なときに素早く納品するジャスト・イン・タイムのデリバリーが強く求められています。
 
■紙器・包装材事業■
保護するだけの包装材から、美しく環境に優しい包装材へ。社会の成熟とともに、包装材に求められるニーズもますます多様なものとなってきました。 コバシは、お客様のご要望と最新の市場のニーズを結びつけ、販売促進をもサポートする個性豊かな紙器・包材の提供に努めています。
この数年、紙器・包材の素材は、紙だけにとどまらず、ブラスチック、アルミニウムなど多様なものが登場しています。また印刷技術の進化にともない、紙以外の素材についても美しい多色刷りが可能となり、紙器・包材に求められる役割も一段と高付加価値が求められるようになりました。
コバシは、段ボールと梱包の両事業で蓄えたパッケージングに関する豊富なネットワークを生かし、お客様の求める品質や価格帯にふさわしい紙器・包材などトータルパッケージングを提案できる商社機能の拡充に努めています。最近では、東南アジアにおけるタイコバシのネットワークも加わり、さらにリーズナブルな紙器・包材の提供も可能となっています。
 
■梱包事業■
より身近なところで、信頼されるパートナーとしてコバシは、段ボール包装材の供給にとどまらず、その後工程である包装・梱包作業をも視野に入れた幅広いサービスの提供を行っています。高効率が求められる企業の生産現場では、物流についても見直しが進んでおり、生産現場と市場を結ぶ包装・梱包そのものを高効率化する動きが強まっています。
コバシは、企業・生産団体との連携により、多様な工業生産品や農業生産品の包装材の開発に取り組んできた豊富な経験と独自に蓄積したさまざまなノウハウをベースに、すでに日本有数の企業数社と梱包事業の契約を結び、お客様の生産ラインに組み込まれるカタチで包装・梱包作業を担ってきました。 優れた工業生産品や農業生産品も、万全の包装・梱包なしには届きません。それだけに、各企業の製品の特性を知り、お客様の要請に見合った優れた人材の提供と共に合理的な梱包システムの見直しを図り、品質的にもコストのうえでも常にベストの状態を作り出すように努力しています。
 
■配送/回収事業■
包むから運ぶへ。コバシは、総合物流の一翼を担うトータルコーディネイターを目指しています。生産現場から生産現場へ。生産現場から市場へ。段ボールに象徴される包装材の供給をとおして培われてきたさまざまな企業との信頼は、コバシを運送を含む総合物流の大きな舞台へと押し上げました。
いま、わが国へ押し寄せる経済システムの再調整は、かつて自社内ですべてを完結してきた経済のあり方に一石を投じ、非効率な事業、不採算な事業の見直しが始まり、好むと好まざるとにかかわらず、多くの企業で外部の活用による物流コストの適正化が急がれています。 たとえば、ある企業では大都市と地方で行われていた片道だけの運送を見直すべく、コバシに相談がありました。コバシでは、長年の実績を生かし工業生産品と農業生産品の特性に着目し、往復便の活用によって物流コストの低減に成果をあげました。
また最近では単なる運ぶだけでなく運送に使われた包装材の回収も重要な業務のひとつになっています。お客様によるISO14000シリーズ(環境マネジメントシステム・環境監査に関する国際規格)の認証等、お客様がコバシに求める役割も確実に大きなものとなっています。